顎関節症も一般的に認知されてきたように思います。
顎関節は下顎を動かすための関節で耳の穴のすぐ前にあります。頭蓋の側頭骨のくぼみ(下顎窩)と下顎骨の丸い突起(下顎頭)からなります。
また下顎窩と下顎頭との間にはクッション、動きをスムーズにする役割をもつ関節円板があります。
例えば、固焼きせんべいや冷やしたチョコレートなど頭では咬み切れると思った食べ物が実際には硬くて咬み切れなかった場合などには顎関節部に大きなストレスがかかります。
顎関節部への一過性の傷などでは安静にし、薬を飲んで頂くことで改善してくる場合が多いです。
それでも治まらない時にはスプリントという硬い樹脂製のマウスピースを装着して、咬み合わせを安静な状態にして様子を見て行きます。必要に応じてスプリントを月1回程度の間隔で調節します。
スプリント療法はスプリントを装着することで一時的に咬み合わせを変えることができます。
咬み合わせに問題があるような場合、原因の追及にも使えます。
歯を削ったりすることがないのでスプリントを外せばもとの咬み合わせに戻せるのが利点です。
当院の実績ではほとんどの方が数か月の装着で症状の改善を体感されております。
顎関節症の治療にはセルフケアも欠かせません。
セルフケアには以下のようなものがあります。